食用米と酒米(酒造好適米)

九州でお酒といえば「焼酎」をイメージされる方が多いのではありませんか。実は、九州には全国・世界で表彰されている『日本酒』もたくさん造られているんです。

日本酒が有名な地域は、美味しいお米の産地でもあります。最近の九州は、福岡県の「元気つくし」、佐賀県の「さがびより」、熊本県の「ヒノヒカリ」や「森のくまさん」など特Aランクをつけられたブランドが多数ある全国でも有名な美味しいお米の産地になっています。

今回は、日本酒の原料の酒米と食用米の違いや、酒米についてご紹介します。

■ 酒米(酒造好適米)の特徴

日本酒の主な原料はお米です。お米と言っても普段みなさんが食べているお米とは違う、酒専用の『酒米(酒造好適米)』を使います。

お酒造りに使われるお米(酒造好適米)は、「精米」の時に表面を大きく削る必要があるため、普段口にする食用米よりも粒が大きいのが特徴です。また、中心部の「心白(しんぱく)」という白い部分の占める割合が食用米と比べて大きいのです。

この「心白」は、タンパク質の含有量が少なく、粘度が高く、醪(もろみ)によく溶けるという性質があります。

ご飯として食べる時には旨みとなるタンパク質や脂肪は、お酒になると苦味や雑味になってしまいます。

■ 酒米(酒造好適米)の代表的な品種

日本酒の主な原料である酒米(酒造好適米)は、お酒の出来に大きな影響を与えます。ここではそんな酒米(酒造好適米)の代表的な品種とその特徴をご紹介します。

● 山田錦(やまだにしき)

酒米(酒造好適米)の中でも全国一の生産量を誇る品種です。山田錦を使って造られたお酒は香りと味が良く、大吟醸酒や鑑評会に出品する日本酒にも多く使われています。

主な生産地は、兵庫県です。

● 五百万石(ごひゃくまんごく)

山田錦と並んで酒米(酒造好適米)の二大トップとして知られています。五百万石は淡麗でスッキリした味わいが特徴です。

主な生産地は、新潟県です。

● 美山錦(みやまにしき)

昭和53年、長野県農事試験場にて誕生した比較的新しい酒米(酒造好適米)です。五百万石に近いスッキリとした味わいが特徴で長野県を中心に東北地方全体で広く栽培されています。

主な生産地は、長野県です。

● 出羽燦々(でわさんさん)

吟醸王国と呼ばれる山形県を代表する酒米(酒造好適米)です。吟醸酒にふさわしいキレあじの良さとサラリとした飲み口の淡麗な味わいが特徴です。

主な生産地は、山形県です。

● 雄町(おまち)

酒米(酒造好適米)として最古参の品種で、山田錦と五百万石のルーツとなっております。栽培の難しさから次第に生産量が減少し、絶滅の危機を迎えていましたが近年岡山県の酒造メーカーが中心となり栽培を復活させ『雄町』を使った清酒が再び生産されるようになりました。『雄町』は芳醇でコクのある味わいが特徴です。

主な生産地は、岡山県です。

■ 九州の酒米(酒造好適米)

代表的な酒米(酒造好適米)以外にも全国にはたくさんの酒米(酒造好適米)があります。九州の酒米(酒造好適米)をまとめました。

● 福岡県 … 山田錦、雄町、吟のさと、五百万石、壽限無

● 佐賀県 … 山田錦、西海134号、さがの華

● 長崎県 … 山田錦

● 熊本県 … 山田錦、吟のさと、神力

● 大分県 … 山田錦、雄町、五百万石、若水

● 宮崎県 … 山田錦、はなかぐら

九州でもこれらの酒米(酒造好適米)を使い美味しい日本酒がたくさん造られています。

酒米(酒造好適米)によって造られる日本酒の味わいも変わってきますので、自分好みの日本酒を選ぶときに参考にされてみてはいかがでしょうか。

食用米と酒米(酒造好適米)

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